皆さんこんにちは。
11月10日金曜日、無事フォーラムが開催されました。
当日は100名を超える来場があり、日頃よりお世話になっている若者支援団体や関係者、
サポートステーション利用者、一般市民等、多くの方々の参加がありました。大変感謝しております。
今回は「サポステととなりのニート君」と題し、これまでの10年を振り返るとともに、これからの新潟を考える
というテーマで開催しました。第一部では、岩本さん(NPO法人ヒューマンフェローシップ代表理事であり、
湘南・横浜若者サポートステーション総括)にご講演頂きました。
「持続可能な若者支援モデル」と題し講演いただき、岩本さんがしている横浜での取り組みに
耳を傾けました。
「相談できる人はいますか?」 「役割はありますか?」 「大切にされていると感じますか?」
これは湘南・横浜サポステでスタッフが来談者に聞くことだそうです。
来所者の7割近くが男性、10~20代前半が多い横浜では、そこにくる半数以上がいじめや不登校歴がある
方だそうです。また、家族に多問題がある方も多く、そのような方々の働くための基礎づくりをK2(運営団体)で支援しているようです。
どのように支援をしているかと言うと、
①働くための前提となる生活・住まいの安定。生活圏をまるごと安定させる。一軒家型の共同シェアハウスを運営。
②課題を抱えながら働ける場づくり。ケア付き就労=中間的就労。元当事者で運営している。学食、食堂、パン屋の運営
③働き続けるための支援の循環型コミュニティづくり(支援される側から支援する側へ)
正社員の半数ぐらいが元当事者であるK2では、支援されていた方が支援する方へ変わっていく。
その姿を新潟でも見られるようになるば良いなとうらやましく思いました。
後半のパネルディスカッションでは、岩本さんを含め、新潟サポステのジョブトレ協力企業である総合フードサービス代表の長嶋社長、
元サポステ利用者のお二方、サポステ職員である新美と、パネルディスカッションを進行する若者支援センターオールの岡支援員
のメンバーで、これまでの新潟とこれからの新潟を語り合いました。
岩本「戻れる場所がサポステであると良いが、サポステは単年度事業のため、不安定。働き始めるとサポステは行きづらいが、
お好み焼き屋があると、また行きやすい。」
新美「8年の歳月がたった。まずは、社会や周囲の理解をなかなか得られないということ。もっと困っている人がいると言われるが、若者は皆、働きたいけど働けないで困っているということ。2つ目はコストギャップ。若者支援をしない場合のコストの方がかかること。3つ目は、新潟市には若者支援の現場が結構あるが知られていない、周知の足りなさがある。」
など、多くの意見が出ました。
これからの新潟を考えていく上で、大切な言葉が溢れていました。
お越しくださったみなさま、本当にありがとうございました。